毎週金曜日。

私と貴方は体を重ね合わせる。

自宅アパートのベットの上。

そのベットでの行為の最後。

果てる時、貴方は必ず私の名前を呼び“アイシテル”と囁く。

激しく渦巻く欲望と快楽で朦朧とする中、貴方の“アイシテル”は極上の甘さ。

その瞬間はいつも、“このまま貴方の腕の中で溶けて消えてしまいたい”と思うの。



だって、貴方は私のものじゃない。

“アイシテル”の囁きも、私だけのものじゃない。



私達は只の上司と部下。

課長とOL。



どうしてこんな関係になってしまったんだろう。



私はこんなにも貴方を愛しているのに。

私の想いは貴方には届かない。