てか今日、エイプリルフールだっけ…?


とトンチンカンなことを思うあたし。
それだけ驚いてますって証拠。


放心状態になってるあたしを気づかせたのは周りの女の子達の声。


「琶荊さんならねー…」
「ぅん…」
「仕方ないっか…」


などとため息混じりの声でようやく我に返った。


今さっきまでと同じように足を進めた。


「お気に入りです」


とあたしの肩を抱いて言った。


ヤバい…。
この気色悪い笑顔…ぶん殴ってやりたい気分だ。


極限まできているイライラをなんとか抑え元の場所に戻った。


そして隣のクラスへと移った。


はれ…。
響が出てる。


なんか意外な人が出たりするもんなんだな…。


なんて思う。


「琶荊さん♪」


これまた笑顔で…


ってまたあたしー!?!?


なんなの?
新手のイジメですか?


ため息をグッと飲み込み今までと同じようにした。


意外な二人にお気に入りにされて疲れてしまう一日だった━━━。