「雪みたいに白いから、ユキです!」
「そう。綺麗な響きだね」

少女に優しい笑みを向け、その次に白兎に冷たい視線をやる。
忌々しそうに目を細め、小さく呟く。

「・・・やっぱり変わらないね・・・」

次の瞬間、何事もなかったかのように少女を見る。

白兎の赤い赤い瞳は、青年を映していた。