自前の愛しか


あまりの淋しさに
壊れてしまったかな

人の優しさは仮りの宿であって
暖かさを味わってしまったら

孤独は深まるばかり

優しさに逢わないほうが
まだましだった


やはり自前の愛でしか
満たされない

のを
わかっていたはずなのにあまりの淋しさに

見失う

見失ってもいいと
思えるくらい
もう立ち上がれない
ことがある

すがりついて
泣き崩れて
お願いだから側にいて






いえたら
壊れなかったのかな?


恩赦を取り消された
死刑囚のように
もう
死さえも
支えにならない
ほど