「…は、何言ってんの。馬鹿じゃない?」


「嘘じゃないの!本当よ、さっき…事務所に言ってきたわ。

もちろん、そんな事許されるはずないわ。誰も私の言うことを信じてもらえなかった。

だから…飛び出してきたの。」

最後の方はもう未亜の言葉を聞いていなかった。


今更何を言っているのだろう。あまりに自分勝手な未亜に、イライラが募った。


「仕事辞めて、もっと柚音といたいって思ったの。ずっと思ってた。」


「勝手な事言わないで!」


もう我慢の限界だった。


「今更なに言ってんの!?何年も顔を見に来た事さえないくせに、私に会いたい?私といたい?

ふざけないで!」