――――――――――
――――――
―――


「嘘ッ!!私が星鈴学園に推薦!?」


普段目立たない性格のせいか、ほとんど荒げる事がない私が、耳に響くほど大きな声で叫んでしまった。


それは中学校3年生。


みんなが受験を意識し出す頃の事。


学校の職員で担任の先生に発せられた言葉だった。


「まぁとにかく落ち着け、柊」


「落ち着けませんよ!だって星鈴学園っていったらあの有名な…」


噂では聞いたことがある。


芸能人とかお金持ちの人達が大勢通い、授業料がとんでもなく高いとか…

社交パーティーとかお食事会が催されるとか…


――そんな所に私が!?