「翠ちゃん、起きてる??」 綾香との電話を切ると、お婆ちゃんがふすまを少し開けて顔を出した 「うん、起きてるよ」 あたしが返事をするとお婆ちゃんは、おいでおいでと手招きをした 「どーしたの??」 といいつつ、あたしは居間の方へと歩いていった 「ちょっとこれみてごらん♪」 テーブルの上には白黒の写真が何十枚も散らばっていた どれもこれも古ぼけてはいたけれど、しっかりと写っているものは確認できた その中に あたしの顔を見つけた