不思議と恐怖はありません。 自分がやってきたことに、後悔もありません。

 唯一不安を感じたのは、そんな自分の初心に気づかせてくれたねこさんが無事かどうか。 借りたお金で、ちゃんと目的を達成できたのかどうかでした。

 そう考えてるうちに、明日以降、自分がいなくなることで自分をあてにしていた人たちがこまらないかどうか。 自分を紹介していたうさぎさんが、自分がいなくなることで責められたりはしないか。 そんなことばかりが、とても不安に感じるようになりました。

 ああ、いなくなるって誰かに伝えてくればよかった。 ぶたさんは眠ってしまうまでの間、ずっと他人の心配ばかりをしていました。