ドライヴ~飴色の写真~

   〈3〉

 気付いたら時計の針は12時を回っていた。

 ちなみに《暗号》は、正直さっぱり意味がわからない。


「あー、もう。今日は考えても無理ですかね」

 私はソファに座ったまま、腕を上げ背伸びをした。


「ところで、なぎさん。どうするんだ?」

 篠さんが自分の頭をかきながら、横目で私を見る。

「なにがですか」


「これから、アパートに帰るのか?」


 ふ、と。

 上に伸ばしていた腕が、固まる。

 あのアパートに帰ることを想像しようとした途端、一瞬思考が固まり、その後、私の思考の向こうは真っ暗になった。