入ったところは、小さなカフェだった。 適当にコーヒーを注文して席につく。 「あの…お名前はっ?」 『桜庭だ』 「桜庭さんって彼女は?」 ウザイくらい話しかけてくる。 この女…どうにかならないのか?アキの友達じゃなかったら喋りたくもない。 それから少したっても、アキが来る気配はない。 『アキはまだか?』 「まだですよ~!」 だんだん、この女が怪しく思えた。 本当にアキは来るのか…? 『おれ、やっぱり帰るわ』 「えっちょっと!」 あんな女、知るか。 無視して大学へと戻った。