『そんなに怒るなよ。なんだ?そんな目をして。俺を誘ってるのか?』


「●※$▲×*#ッッ?!?!!!」

突然声のトーンが下がり、色っぽい声が囁かれる。
顔を真っ青にさせ、言葉にならない言葉を発しながら雅巳から急いで離れた。



……そこでハッと気付く。



「雅巳って……BLの声優してたっけか」

「そういうこと。それをきっかけにお嬢とお友達になったんだよ。
生憎僕にはそっちの趣味はないけどね」


安心してよね、とクスクス笑いながらウインクを飛ばした。




「む、むはぁ……///」


どこぞの変態親父?というような息遣いが聞こえてきたため、柊はぎこちなく振り返る。




「え……お、お嬢?(滝汗)」


そこにはキラッキラの目で見つめてくるお嬢がいた。



(ふ、複雑すぎるこの心境……!!)

柊はそんなお嬢に頭を抱えたのだった。