腐女子とナル男の奮闘記。



「そんなこと言わないでさあ!友達になろうやっ!フレンドフレンド!☆」

髪が短めでつんつんしている茶髪がにっと笑いかけてくる。


「お前は馴れ馴れしすぎるんだよ隼人」

クールな眼鏡くんが後からぼそっと呟き、その声に何だと?!っと反応するつんつん頭。


「とりあえずお嬢っ♪今は権太もいないんだから、怒らないでっ☆僕は優貴って言うんだよん。覚えてねっ☆」

確かに。気付くのが遅くなったが、あのナルシストはいないようだ。


「おう、改めて俺は隼人!よろしくな~♪」

「俺は爽真だ。よろしく」

隼人というつんつん頭の後に立っていたクールな雰囲気の眼鏡くん、爽真とやらもぱっと口を挟む。


なんか雰囲気が冬夜様に似てらっしゃ…あ。

「僕は「忘れてた。あたし用があるんで帰ります」

最後の一人が話そうとしたのを遮るように言った。