「そんなこと言わないでさあ!友達になろうやっ!フレンドフレンド!☆」
髪が短めでつんつんしている茶髪がにっと笑いかけてくる。
「お前は馴れ馴れしすぎるんだよ隼人」
クールな眼鏡くんが後からぼそっと呟き、その声に何だと?!っと反応するつんつん頭。
「とりあえずお嬢っ♪今は権太もいないんだから、怒らないでっ☆僕は優貴って言うんだよん。覚えてねっ☆」
確かに。気付くのが遅くなったが、あのナルシストはいないようだ。
「おう、改めて俺は隼人!よろしくな~♪」
「俺は爽真だ。よろしく」
隼人というつんつん頭の後に立っていたクールな雰囲気の眼鏡くん、爽真とやらもぱっと口を挟む。
なんか雰囲気が冬夜様に似てらっしゃ…あ。
「僕は「忘れてた。あたし用があるんで帰ります」
最後の一人が話そうとしたのを遮るように言った。

![オレンジジュース[短編集]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.774/img/book/genre1.png)
