「おお少年。ケガはないか?」 男はゆっくりと立ち上がり、コータに話しかけた。 明らかにコータより先輩だと言う事は分かったのだが、その雰囲気は“怪しい”の一言であった。 黒のロングヘアー。 銀ブチのメガネ。 左手には野球のグローブ……。 一体何なんだ、この人は!? 「あ……。いえ、大丈夫です」 ホントは驚きのあまり、心臓がバクバクいってるのだが、コータはなるべく冷静を装い、精一杯答えた。