二人は、屋上までやってきた。 錆び付いたフェンスに囲まれた二人だけの空間。 空には、気持ち良いくらいの青空が広がる。 「うっ……」 しかし、物々しい如月教授の雰囲気に、コータの顔はすっかり引きつっていた。 「早速、本題に入ろう」 「はい……」 「さて、何から話せば良いのやら……」 春風でバタバタとなびく白いコートを手で押さえながら、如月教授は空を見上げた。 「単刀直入に言うと……」 「はい……」 コータは、真剣な表情で如月教授を見つめた。