「・・・っ、ホントにごめんね?」



 
 涙目でこちらを見上げてきた。




 それはヤバいって……




「ちょ、そんな顔すんなって・・・」




 思わず片手で顔を覆う。




「あ・・・れ? 凌哉顔赤いよ?

 
 まさか、熱あるの!?」




「誰のせいだと・・・」




「え?」




 とその時、看護師が俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。




『瀬戸凌哉さん』




「あ、ハイっ」




 そして、会計を済まし



 
 俺達は病院を後にした。