次の日。

あたしは、エリカにメールをした。

『エリカ。あたし声戻ったよ!!』
『マジで!?よかったじゃん!!
 じゃあさ、話したいし、今から遊べる!?』
『うん。いいよ。じゃあ、今からマックで
 待ち合わせね!!』

あたしは、マックへ急いだ。
マックについてもエリカの姿はなかった。

あたしは、エリカを待つことにした。

「君、可愛いね。よかったら一緒に遊ばない!?」

あたしは、人生初のナンパというものを
体験した。

「ひまじゃないです。」
「じゃあ、姫って呼んでいい?」

何で、暇じゃないって言ってるのに姫って
呼んでいい?なの!?
あたしの話ムシ!?

「勝手にしてください。」
「冷たいなー。まーそういうところも可愛いんだけど。
 それより、ケー番交換しない!?」
「・・・・・・。」
「ムシ?じゃあ、交換しよ!!」

あたしは、持っていたケータイを盗られた。

「ちょっと。勝手に決めないでください!!」
「・・・・・・。」

あたしは見事に無視された。

「はい!!できた!あ、そういえば、名前教えて
 なかったよね!?
 俺は、沢口ルイ。よろしく!姫。」

あたしは、沢口ルイの顔を見てみた。
・・・・・。

かっこいい。コウタと並ぶくらいかっこいい。
なんとなくコウタに似てる。