「ふぅ…今日はこれくらいかしらね」
ナスカは今終えた資料を片付けて椅子から立ち上がった。
仕事が終わった後はゆっくりコーヒーが飲みたい。
ナスカが食堂に向かっていると、教会の受付の所で呼び止められた。
「あ、ナスカさん。ナスカさんにお電話です」
「こんな時間に?」
受付の人に渡された受話器を受け取り、耳に当てた。
「はい。ナスカです」
けど受話器の向こうからは何も聞こえない。
「?」
首を傾げた時、やっと向こうから声がした。