「おい、大丈夫か!?」
「んん…」
仲間にかこまれて山本がうめきながら上体を起こす。

それを見て来夢は
「もう、行ってくれ。あとは俺だけでいいから。」

「でも…」
柚希が言うと

「いいから!はやく!」
来夢がうながすと三人の女性はその場をあとにした。

「交番にいってくるから!」
と中年の女性が言いながら二人の少女をつれていく。

それを聞いた若者達は舌打ちしながらも散っていく。
最後に残された山本に来夢が近付き、

「話があるからよく聞けよ。」
と耳元でささやいた。

「俺は死神。残念だがお前は死ぬことになる。」