夜が明けようとしていた。 黒い外套はまるで日の光を嫌う吸血鬼のように消え失せた。 そして夜は明けた。二人の死体を遺して。 そしてそれを見付けた新聞配達員が、朝を告げる鶏が逃げだすほどの大声を上げ、それは街に木霊した。 午前5時頃だった。