私は白い世界に居て、

そこをふらふらとさ迷っていた。


もしかしたらそこは天国かもしれないし、

もしかしたらおじいちゃんにだって、会えるかもしれない。


私はそんな事を思いながら、

白い光に包まれながらただ歩いた。


すると誰かに呼ばれた気がした。


優しい声が私を導いた、

照らされた一本の道に向かって私は真っ直ぐ歩いた。






「おいで。」






聞いた事のない声だけど、

優しく響くその声に。

何かに惹かれるように、ただその声のする方へ…