仕事は日に日に忙しくなっていく。
専属の雑誌には『桔梗ちゃん。今度はドラマ主演!!』なんて記事をもらった。
そのドラマの記事が4ページにインタビュー記事が2ページ。
その号は表紙を飾らしてもらったりして。
一つの雑誌だけでも大きい取り上げてもらってる。
その他の雑誌にも載せてもらった。
『人気急上昇中』って色々な所で謳(うた)って頂いた。
ドラマの撮影に映画。
仕事は好きで、誇りを持っている。
それに忙しいのも嫌いじゃない。
仕事でいっぱいになるから、お兄ちゃんの事を考えずにすむから。
そんなある日――
「歌手デビュー!?」
「えぇ。あるプロデューサーさんから御話を頂いたわ。
貴女の声が気に入ったんですって。
………桔梗ちゃん?
どうしたの?」
「その御話、OKしちゃいました?」
「えぇ。だって頂いた御話は全部受けるって貴女が……。
まさか、桔梗ちゃん……?」
そのまさかです。
「はい。歌だけは、本当に苦手で……。」
「どうする?今からならまだ間に合うわ。」
一度引き受けた仕事は断らない。
それがあたしの信念だから……。
「ううん。受けます。」
専属の雑誌には『桔梗ちゃん。今度はドラマ主演!!』なんて記事をもらった。
そのドラマの記事が4ページにインタビュー記事が2ページ。
その号は表紙を飾らしてもらったりして。
一つの雑誌だけでも大きい取り上げてもらってる。
その他の雑誌にも載せてもらった。
『人気急上昇中』って色々な所で謳(うた)って頂いた。
ドラマの撮影に映画。
仕事は好きで、誇りを持っている。
それに忙しいのも嫌いじゃない。
仕事でいっぱいになるから、お兄ちゃんの事を考えずにすむから。
そんなある日――
「歌手デビュー!?」
「えぇ。あるプロデューサーさんから御話を頂いたわ。
貴女の声が気に入ったんですって。
………桔梗ちゃん?
どうしたの?」
「その御話、OKしちゃいました?」
「えぇ。だって頂いた御話は全部受けるって貴女が……。
まさか、桔梗ちゃん……?」
そのまさかです。
「はい。歌だけは、本当に苦手で……。」
「どうする?今からならまだ間に合うわ。」
一度引き受けた仕事は断らない。
それがあたしの信念だから……。
「ううん。受けます。」