蝶と龍


俺の前にはいつの間にか群れが出来ていた


そんな群れの向こう側にちっこい頭
俺は群れを無視してまっすぐ進む


道が出来たその先には陽那斗


「おせぇ」

陽那斗の鞄を左手に持ち陽那斗の手を握ってその場を離れる


『なに?あんな女のどこがいいの』
『不釣り合いよ』


うるさいギャラリーを無視して…


俺と陽那斗は40近く身長差がある
だから陽那斗は小走りになっていた

俺は歩くペースを落とすと陽那斗はやっと歩くペースになる