「じゃあね…また! バイバイ!」 角を曲がる手前で振り返ると、ジャンプしながら大きく手を振った。 私が角を曲がるまで見送ってくれていた2人。 (これから2人で話し合うんだろうな。 なんか、信頼しあえる人がいるっていいな……) 幸せそうな2人を見ていたら、ひとりになった途端に心が寒くなった。 なんとなく真っ直ぐ家に帰りたくなくて、回り道して図書館に寄ってから帰ることにした。