「社長、明日に備えて早く帰りたいんですが……」

「あ、そうだよね!!
車で家に送るから、その間に話するね」

「はぁ~…」



なんの話だろ?



励ましの言葉じゃなさそうなのは明らかだ。



「実は、今回のショーがあまりにもトップレベルばかり集めてたのが気になってね。
それで調べたんだ」

「…………」



そういえば社長は怪しんでたな。



なんだったんだろう。



「…どうもキャメロンが手を回したらしい」

「えっ…!?」



何で?


何でキャメロンが?



「言ったよね、世界一は何でも融通がきくって。
ショーのモデルをキャメロンが選んだらしい」