私はとっさに彼を呼び止めていた。 「・・・ありがとう」 恥ずかしかったから下を向いていってみた。 自分でも顔がドキドキで真っ赤になってる事は分かってる。 でも、もう少し話してたかったんだ。 頬に手を当てながら顔を上げると、 ・・・・・さらにドキッっとする。 だって、彼が笑ってたから。 少し考えたような顔をした後、 「次、晴れた日の夜。ここで待ってる。その時に返してくれればいいから。」 ・・・そう言い残し、去っていった。 ・・・はぁ、このドキドキは何なの・・・?