雪がとけたら




……………


梅雨が始まった。


毎日毎日、雨は降った。


顔を合わせることなく、テスト週間に入った。

勉強してれば何も考えずにすんだので、僕はひたすら勉強した。

おかげで成績はびっくりするほど良かった。


やがて雨は止み、カエルの代わりに蝉が鳴き始めた。

それでもあいつと顔を合わせることはなかった。


僕は避けた。

避けて避けて避け続けた。



…そして僕には、彼女が出来た。

それでもあいつを避け続けた。

僕はもう、純粋じゃなかった。

心は常に、汚れていた。


…それでもあいつは、純粋だった。

痛いほど無垢で、純粋だった。

変わらず、ずっと。





僕はそれに気付けなかったんだ。












やがて、

死ぬほど後悔することも。







……………