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日曜日だからか、子連れ親子が多い。
もちろん若い人達も溢れていて、その大半はカップルだ。
僕達の隣をキャッキャとはしゃいでる女の子のグループが通り過ぎる。
風船を飛ばしてしまいこの世の終わりのように泣き叫ぶ子供を横目で見ながら、西がポツリと呟いた。
「あのー…中川君。ここは…」
そんな西をニヤリと見る僕。
「見たまんまでしょ。遊園地だよ遊園地!」
…日曜日。
無理矢理西を連れ出した僕の目指した場所は、少し街から離れた遊園地だった。
小さい頃、両親とあいつの家族と来たことがあり、なんだか懐かしい感じがする。
そんな僕に、西が苦笑いで呟いた。
「いや…男二人で遊園地は、無理があるような…」
「んなの関係ねぇって!ほら、行こうぜ!」
ぼやいてる西の背中を押して、僕達は非日常的な世界に足を踏み入れる。
眩しい程の晴天の下、西と二人のラブラブデートが始まった。



