姫とあいつと婚約者


なのに、連はまだその男を殴ろうとする。


「れ、連っ。もう辞めて!死んじゃうよ!」


「.............んで、こいつ庇うんだよ................。」


苦しそうな目で私を見た。
そして私に近寄る。


「こんな汚れた手でっ、愛純をっ...............。」


「もう、いいから..........連が助けてくれただけで、十分だよ。」


その瞬間、
連は私を抱き締めた。



「え、連?」



「もういいからって、何。........こんなに震えて、何がいいんだよ。」



あ...............。
本当だ............。




手を良く見ると、
私の手は震えていた。




「本当は、怖かったんだろ?」



「~~っ.........うぅっ、う~.........。怖かったよぉ...........。」



涙を流して
本音を言うと優しそうに連は笑った。