夏休みが終わるころ‐叶汰サイド‐

 夏休みが終わるころになっても 恋は目を開けることは無かった。
俺は、毎日病院に来ている。 でも、あと5日で夏休みが終わってしまう・・・。

そんな事を考えていたら、、、

―――ガラガラッ

ドアが開いた。

来訪者が来るのは初めてだ。
誰だろうと思い、振り返ると・・・
見覚えのある顔・・・。

「叶汰ー♪ おはよー!!!」
今、あんまり 見たくない顔だった。。。

「おはよ・・・。」
力ない返事にソイツが、

「そうだよな。 元気な訳ないもんな・・・」
そうだった。コイツ 恋の事すきだったもんな。

そう。来訪者は、、、

『憲汰』だった。

憲汰は 目を開かない恋を見て・・・

「早く目覚ませ!!!」
と言って 

「じゃぁ 俺 帰るわ!!!」
と言いドアから出て行った。

「何なんだよ。あいつ・・・」

俺は 恋を見て ふと思ったんだ。

『キスしてもいいかな??と・・・』

周りを見渡して、そっと恋に近づく。

「ごめんな。恋・・・。」
そして、恋に少しのキスをした。

俺のファーストキスは涙の味がした・・・

『これで目が覚めればなぁ・・・。』
そんな馬鹿な事を考えていた。