カツ「もしもし…。」


どうやらまだカツは寝ていたようだった。


照城「あっカツ?ごめん寝てた?」


カツ「…ちょっと前からうっすら起きてたんだけど頭が痛くて…。」


二日酔いで頭が痛いそうだ。


照城「マジ?ウコンドリンクかなんか買って持ってくよ。」


カツ「いや大丈夫…。サンキュ…。昨日俺そんなに飲んでたか?…。」


確かに昨夜のカツは結構ペース早めでガンガン飲んでいた。


カツ「やっぱり飲んでたのか…。あんま昨日の事覚えてない…。」


照城「あっ、そうだ。なんで電話したかというと…マッキーからバイトの話を聞いたんだ。…就活で金が要るとか言ってたから丁度いいかなって。」


カツ「おーバイト…やるかぁ…。…そういえば…里山先生のバイトもあるし、いい小遣い稼ぎができそうだなテル…。」


今月は少し前から里山先生から頼まれている入試監督のアルバイトもあり、ちょっとした忙しい月になろうとしていた。


就活の時期にバイトをするなんて正直考えられない人もいると思うが、親の負担を減らそうというカツなり優しさもあるのだった。


電話を切り、照城はミウに電話をかけた。