目を開けるわけにもいかずスイちゃんの登場を大人しく待つ。



―ざわっ―



王子様の登場に観客がざわめく。



スイちゃん完全にイケメン王子だもんね。



「王子様、どうか姫を助けて下さい」



王子様が私に近づく。



だけど、スイちゃん台詞一言も言ってない・・・



顔が近づく気配がして、私は唇に柔らかな感触を感じた。