「お前何でいるんだ?」


「ひな子ちゃんがチケットくれたの」



梓ちゃんがため息をつく。

来て欲しくなかったのかな・・・



「・・・何で遥?」


「スイちゃんが用事あって南ちゃんは面倒臭いって・・・」



梓ちゃん?



狭い空間の中梓ちゃんにもたれ掛かる様に座っている私には梓ちゃんの表情が見えない。



「そろそろ戻らないと遥ちゃん心配す…」



梓ちゃんを振り返った私の唇にそっと梓ちゃんの唇が重なった。