記憶 ―砂漠の花―【番外編】




――淡い記憶――





…梓、19歳。




俺が…、

この灰色の世界で、

ずっと心に秘めてきたモノは、



懐かしく
愛しく

せつなく
とても脆い…


消えないように、
消さないように…、

胸の中で守ってきたモノ。



それは、


淡い、淡い…、


「記憶」でした――――。