青春ライダー



入って来たのは――希咲だった。


「流波?どうしたんだよ忘れ物か?」


「えっ…うん、まぁ」


希咲は稜から目を離すと窓の外の葉桜を見つめた。


「ごめん、嘘ついちゃった」


希咲は稜に目を戻しにこっと笑って言った。


「は?なんだよ嘘って」


「戻ってきた理由ね、本当は……稜くんに会いに来たの」