「そのうち仲良くなれるって」
「なにを根拠にいってるのさ—」
ふっと里奈は微笑んだ。
「あんたなら大丈夫って言ってんの!平気よ、あんたを嫌いになれる人なんてそうそういないわ」
あ、なんか心なしか光で里奈の輪郭が白く光っている気がする…。
綺麗で、神々しくさえ見える。
里奈…
ありがと
あたしいい友達持っ…
「あんた馬鹿だし何するか予測不能だしっ!超ウケる!」
…
…おい
今完全にあたし泣くところだから!
感動シーンだからっ!
「今友情の感動シーンになるはずだったよね?なに?このなりそこないなカンジ。なに?」
「あんた…そんなこしょばゆいシーンしたいの?あたし嫌よ。一人でして」
「できるか!」
ぶっと頬を膨らませると「ハムスターみたい」と突かれた。
「なにぶすくれてんのよ。褒めてんじゃない」
「え、どこらへんが褒めてたの?」
「で、悩みそれで終わり?」
里奈はみごとにスルーした。
くっ…
