STARヒーロー★




「うう〜…」

机に突っ伏するあたしに里奈が首を傾げた。

「なに?悩みでもあるの?」


いや、ね?

悩みっていうかもう悩みのレベル超えてるっていうか…


「その…、変人とタラシと女王とサムライが…」

「は?」



はっ

やばい!!口滑らした!!


「あのっ、そのっ、バイト!?バイト先の人の事だよっ!!」

あたふたと手をぶんぶん振る。
その手が千切れんばかりの必死なあたしに里奈が眉をひそめる。



「バイト?あんたその見かけでとく高校生って信じてもらえたわね」


失礼すぎるだろッ!!!



「HAHAHA、何言ってるの里奈チュワーン!あたしはどっから見てもピチピチぷりぷりの女子高生でしょ!」

ガタッ
「すいませんでした」

無言で席を立とうとする里奈を引き止める。




「で。そのバイト先の人がどうしたのよ?」


「つまらんこと言うな」と里奈に愛の鉄拳を受けた所を抑える。

「えっと…バイト先の人と…」

「うん」



「なんか仲良くできなくて…」

雅ちゃんと明君は話せるけど、あとの2人が…


はぁ、とため息をつく。



ガシッ「ほぉ!?」

「あんた…なんか食べ物ねだってる小動物みたい」

「ふぇ、なん…頭撫でるなっ!」

「ごめーん。なんか可愛くって」

「嬉しくないんですけど!」

ぐわんぐわん頭を回される。