「うう〜…」
机に突っ伏するあたしに里奈が首を傾げた。
「なに?悩みでもあるの?」
いや、ね?
悩みっていうかもう悩みのレベル超えてるっていうか…
「その…、変人とタラシと女王とサムライが…」
「は?」
はっ
やばい!!口滑らした!!
「あのっ、そのっ、バイト!?バイト先の人の事だよっ!!」
あたふたと手をぶんぶん振る。
その手が千切れんばかりの必死なあたしに里奈が眉をひそめる。
「バイト?あんたその見かけでとく高校生って信じてもらえたわね」
失礼すぎるだろッ!!!
「HAHAHA、何言ってるの里奈チュワーン!あたしはどっから見てもピチピチぷりぷりの女子高生でしょ!」
ガタッ
「すいませんでした」
無言で席を立とうとする里奈を引き止める。
「で。そのバイト先の人がどうしたのよ?」
「つまらんこと言うな」と里奈に愛の鉄拳を受けた所を抑える。
「えっと…バイト先の人と…」
「うん」
「なんか仲良くできなくて…」
雅ちゃんと明君は話せるけど、あとの2人が…
はぁ、とため息をつく。
ガシッ「ほぉ!?」
「あんた…なんか食べ物ねだってる小動物みたい」
「ふぇ、なん…頭撫でるなっ!」
「ごめーん。なんか可愛くって」
「嬉しくないんですけど!」
ぐわんぐわん頭を回される。
