「ふぎゃぶっ!!!」
びくっとして机から顔を上げる。
きょろきょろと見回すが雅ちゃんも明君のいない…
よかったー、夢か!
夢だよねフツー!
ひゅるるる…
ビシッ「っ!!」
白いチョークがこまかみにクリーンヒット。
うぉぉ…漫画みたい…
痛さでうずくまる。
「永藤ー奇声上げるなら廊下でろー」
「…あい…」
あたしとしたことが、
授業中寝言を言っていたらしい。
そして奇声。
先生がつかつか歩いてくる。
無言で渡された大きな容器。
水で満たされた鉄の容器…そうBAKETSUだ。
あたしは意味が分からず受け取る。
まさかとは思うけど…
先生の目が語っていた。
『てめぇみたいな馬鹿いらんわ。廊下で一生バケツ抱えてろよ』と…
クラスメイトの視線がイタかった。
