STARヒーロー★




明君は雅ちゃんに「璃子に触るな」と殴られ、あたしは自由になった。



あたしは中条君に言った。

「もう!なんでそんなにさっきから感じが悪いの!!そんなナイフみたいにギラギラしてたら嫌われるよ!!」

一瞬、あたし以外の3人はポカンとした。



「…は?ナイフ…?」

中条君は眉をひそめ、あたしを見る。




…あれ?
なんかあたし変なこと言ったっけ?



その時後ろからブッと笑い声が聞こえた。

「あ〜もう、りこちゃん最高!」

「な、明君なに笑ってんのさッ」



なんかまたウケたみたい。


雅ちゃんも肩フルフル震えてるし…。




気づいたらぴりぴりした空気はどこかへ行っちゃって、中条君もいつのまにか椅子に座っていた。




ぎゅっと眉を寄せる。


なにさ、もうっ!





ちらっと目に映ったあの銀髪の男の子…一ノ瀬君はぼうっと窓を見つめていた。


「…?」








−バン!


突然大きな扉を開ける音がしてあたしは飛び上がった。