「なにこれ!!!??」
青いヘルメットに耳の所に白い☆の絵柄が入っている。
「なんか松崎はんは…ヒーローメットとか言うてた。」
「ヒ、ヒーローメット?」
なんじゃそら。
「雅ちゃんはこれが気に食わないんやったな。」
隣の雅ちゃんを見る。
「名前を呼ばないで。…そうよ、ヒーローやるのはいいの。むしろしたいくらいよ。でもね……」
したいんだ…。
雅はヒーローメットを取り出す。
ピンクのヘルメットに白い星が付いている。
「このヘルメットとつなぎは何なの!!!??」
ガコーン!!!!!
地面に叩き付けた。
「ぎゃー!!!」
足下に落ちた重いヘルメットに悲鳴を上げた。
床は軽く凹んでいた。
「顔見えないじゃない!!!つなぎ!?ふざけんじゃないわよ!!ダサイっつーの!!!!」
そっちが嫌だったのー!!!??
「そやなー…もっとこう…露出が激しいのが雅ちゃんは似合うと思うで。」
ドッ!!!
あたしの横を明君が飛んでいった。
雅ちゃんのドロップキック。
今のは明君が悪いよ…。
