「りこちゃんはなんて言われたん?」
「あたし?「スターにならないかい?」って言われた…」
フッと自分の馬鹿さ加減に落ち込む。
「STARはSTARだけど違うんだけど」
「ぷはっ、りこちゃんおもろいなあ」
そうかな?
なぜか明君は爆笑している。
「……はッ、あたしあんたみたいなチャラい男、大ッ嫌いなのよね。」
突然後ろから聞こえた地の底ボイス。
そう言ったのはさっきのソプラノ声はどこへ行ったのか低い声でこっちを睨みつけている、華翁さん。
「…!?」
「雅ちゃんやん、俺雅ちゃんみたいな綺麗な女の子大好きや」
にっこりと笑う明君。
「あたしは嫌い。」
スパッと効果音さえ聞こえそうな言い方。
顔には嫌悪感さえ見える。
キツイ…性格がキツイ!!
