「教えてないんですか?」 高いソプラノの声。オペラ歌手のように、深い声。 華翁さんだった。 松永さんを睨みつけている所を見ればこの人もきっと騙されたんだろう。 ピンクのつなぎを着ているのに恐ろしいほどの威圧感。 あたしは無意識のうちに数歩後ずさった。 「な、何をするんですか?」 松崎はそう言ったあたしを見て、 「STARだよ」 にっこり笑ってそう言った。 すたー? お星サマ? 「きみは正義のヒーローになったんだ」 は? 「……頭だいじょ「正気だ」 何を言ってるんだ、この人。