「ん……」 がたん、がたんーーー……。 電車の音…。 あたし、あのまま寝ちゃったんだ。 ふと、窓の外を見ると見慣れた街が 広がっている。 あたし……帰ってきたんだ。 「ぷー」っと音が鳴り、ドアが開く。 あたしは、手に持っていた写真と手紙を 封筒になおし、重い足をひきづりながら 電車からおりた。