たくまは黙って俺を見た。


「それは俺にもチャンスがあるってことか?」


「どうだろうな・・・美穂は今お前が好きだからだめとは言わなかった・・きっとまだ迷ってるんだ・・・広・・お前・・この先美穂が受け入れてくれなくても、ずっと待ち続けると誓えるか?」


真剣な目でみる。


「・・・美穂が俺を許してくれるまで・・俺はいつまでも待つつもりでいるよ・・何年かかろうと・・」


俺はホンキだった。


「そうか・・・」

たくまはそれ以上何も言わなかった。





数日後、たくまから電話が掛かってきた。


「はい、たくま?お前どうしてこの番号・・?」



「細かいことはいい、広、今さらだが、教えることにした、美穂とルイちゃんは今日イギリスへ行く!向こうで仕事を見つけた、日本にはもう帰ってこないつもりだ。」


俺はそれを聞いて頭が真っ白になった。