「…ますます会えなくなるかもしれない」

智道くんがため息混じりに言うと私もテンションが下がった。

確かにそれはある。

更に強烈なのが智道くんの両親。

その目をどうやってごまかすか。

「成績をたたき出せば周りも何も言わなくなるかな」

智道くんは苦笑いをする。

「…早く」

そして急に真剣になって

「親から離れて自分の意志でレースとかしたいね。
その為には…チーム変わって、お父さんの力が及ばない所に行きたい」

そこまで智道くんは考えていた。

「自分でちゃんとお金を稼いで…
そして桜ちゃんと一緒になるんだ」



これってプロポーズですか?