「桜ちゃんの彼氏って、何かスポーツしてるの?」

ゆかりは智道の腕をじっと見ながら…いや、睨みつけている。

「むっちゃんや知樹と同じ、二輪ロードレースだよ」

智道は視線に気が付いてちらっとこちらを見る。

ゆかりはお構いない様子で智道を見つめている。

「凄い筋肉よね」

そう言いながら今度は知樹を見つめる。

「知樹くんも中々良いけど桜ちゃんの彼氏はもっと良いね」

そう言って僕を見つめ

「うーん…」

「悪かったな」

僕はため息混じりに言い放った。

どうせカッコイイ筋肉、付いてないですよ…