不器用な先輩



「さっきみたいに、男と仲良くしゃべってんのむかつく。」


「……」


「お互い名前で呼ぶのもむかつく」


「……」


「お前のことになると余裕ねーみたいだ。」


あぁ。なんてこの人は可愛いんだろう。

なんでこんなすごい人は私を好きなんだろう。


私なんかより素敵な人はたくさんいるのに。


「お前のことずっと見てきたんだ。俺がお前を抱きしめてることに俺はすっげー幸せなんだ。」


なんで、こんなに私のことを好きと言ってくれるんだろう。


私は自然に先輩を抱きしめ返していた。