すると、彼がわざわざおじいちゃんの後ろまで回ってきた




「…よろしくな、ちぃ」




彼はあたしに手を差し出してきた




「俺、颯人」




颯人は笑顔で言った




「千夏、颯人は同じ年じゃ仲良くしなさい」




と、おじいちゃんは家に帰って行った



颯人は相変わらずあたしに



手を差し出している



あたしは恐る恐る握った



すると、颯人は



強く握り締めてきた