あたしたちはあっという間に学校に着いた




「颯人たち、今日も走ってきたのっ?」




クラスのみんなは息を切らして教室に入るあたしたちを見て笑っていた




「…バカだ」




翼君はボソッと呟いた




「翼ーっ」




颯人は翼君に飛びかかる



翼君は面倒臭そうに颯人を拒否する




「颯人、翼が可哀想だよー」




と、咲良ちゃんが颯人に向かって言う



あたしはこの光景に涙が出そうだった