あたしは駿君の車に乗り込んだ



みんながあたしに手を振る



あたしは涙が出そうになるのを必死に堪えた



ここに来て7年が経っていた



ここに足りないものは



颯人、君だけだよ



君がいないこの町に慣れた自分に少し驚いた



車は走りだした



どんどんみんなが見えなくなる



あたしは町を去った