あたしは校舎裏に座り込んだ



ここだと泣き叫んでも誰にも気付かれない



…颯人




「千夏っ…」




追いかけてきたのは翼君だった




「…大丈夫か?」




「…翼君は何も言わなかったの?反対とか」




あたしは翼君を責めてしまった




「反対はしたよ」




「だけど揺るがなかったんだ…」




大好きな陸上だもん




「でもっ…あたしに話してほしかったっ」




どんな理由があっても話してほしかった